航空特殊無線技士取得までの体験談

私は、陸、海、空の3つの特殊無線技士の資格取得を目指しています。この記事では、3つの中の1つである航空特殊無線技士の資格取得までの学びから免許取得までの学習法、体験談を記載したいと思います。

1:航空特殊無線技士とは?

航空特殊無線技士

  • 航空機(航空運送事業の用に供する航空機を除きます。)に施設する無線設備の国内通信のための操作を行うことができます。
  • 航空局(航空交通管制の用に供する航空局を除きます。)の無線設備の国内通信のための操作を行うことができます。

引用 日本無線協会:https://www.nichimu.or.jp/denpa/shikaku/koku/index.html

 

2:なぜ、取得した?

陸、海、空の特殊無線技士の資格取得を目標にしたから。専門的な上位資格まではいかないが、それぞれの地形における無線技術の基礎を知りたいと思い、取得に至りました。

 

3:取得方法は?

ベータテック株式会社のeラーニングにて、航空特殊無線技士は勉強から試験までを受講させていただきました。

航空特殊無線技士 養成課程

https://www.b-tec.jp/rikutoku/kokutoku.html

 

4:免許取得までの流れ

eラーニングでの、航空特殊無線技士の勉強から免許取得までの流れは以下になります。

1:eラーニング上で、指定の時間を各科目で勉強

2:eラーニング内の法規、無線工学の問題を合格する

3:電気通信術の課題を収録、提出して合格する

4:CBTで、学科(法規、無線工学)に合格する

5:電気通信術の実地試験を受けて合格する

6:免許取得

ここまで、最短だと2~3か月で取得できます。

※免許発行、取得までに大体1か月かかります。

 

5:学科と電気通信術を終えての感想

eラーニングでの法規、無線工学においては、とにかく覚えることが大事ということにつきます。仕組みを理解しつつ、CBT試験にでるポイントの部分を覚える。eラーニングの問題は全部100点に出来るようにしておけば、CBTの試験も問題なくパス出来るような試験でした。実際のCBT試験も、長めの試験時間を与えられましたが15分くらいで終わりました。

この資格で関門となるのは、学科よりも、電気通信術です。

電気通信術には、受話、送話の2つがあります。

受話は読み上げられた欧文通話表(フォネティックコード)を書きとる課題です。

送話は、与えられた課題を元に、欧文通話表(フォネティックコード)を間違えずに、時間内に読み上げる課題になります。

 

フォネティックコードは下記になります。

A Alfa アルファ
B Bravo ブラボー
C Charlie チャーリー
D Delta デルタ
E Echo エコー
F Foxtrot フォックスロット
G Golf ゴルフ
H Hotel ホテル
I India インディア
J Juliett ジュリエット
K Kilo キーロー
L Lima リーマ
M Mike マイク
N November ノウヴェムバー
O Oscar オスカー
P Papa パパー
Q Quebec ケェベック
R Romeo ロウミオ
S Sierra スィエラ
T Tango タンゴ
U Uniform ユニフォーム
V Victor ヴィクター
W Whiskey ウィスキー
X X-Ray エックスレイ
Y Yankee ヤンキー
Z Zulu ズールー

フォネティックコードを覚える際に注意すべきは、通常の英語読みではなく、各単語の読み方を意識的に、発音を意識して覚える必要があることです。VのVictorであれば、ビクターと読むのではなく、ヴィクターとその単語の発音を通常よりも意識するような感じです。

私の場合、受話は問題なかったのですが、送話における、LimaとRomeoをそれぞれがローマ字表記だと、ラ行になるので、ごちゃごちゃになることがありました。何度も頭の中で、瞬間的に誤った解釈をしないように繰り返し慣らしました。

電気通信術の実際の試験については、受話は鉛筆を使って、放送から流れるものを聞いて、書きとる。特に不安な点もなく追われました。送話については、試験官の前で、読み上げるので、妙な緊張感がありました。それでも100点をいただけたので、試験前の朝、しっかり練習しておいてよかったと思います。

 

6:無事免許を取得して。

7月29日、免許が無事、手元に届きました。航空特は、正直、需要や取得するメリットは大きいものではないかもしれません。しかし、航空機の無線や通信がどのような方法を使ってやり取りをしているかの基礎は理解できたと思っています。今回、電気通信術を受験する際、同じ受験者の方と試験官と、試験終了後にお話をする機会がありました。受験者の方は、パイロットを目指して学習を始められた方で、実際、パイロットを目指されている方がどのような環境、学びをされているかを聞けるよい機会だったなと、免許取得だけでなく、改めて思いました。

陸、空と残りは海を残すのみとなりました。1海特は、eラーニング等ではなく、試験学習を個人で行い、受験に望む方式となります。

引き続き、学びのための学習を継続していきたいと思います。